コンタクト合併症

コンタクトレンズを使うことで起きる病気は年間で数万件おきています。(日本眼科医会調査)
コンタクトの使い方を間違えると目に傷を作って 大変痛い思いをしたり目に濁りを残したりします。

表層角膜炎

コンタクトのために酸素不足になったり、乾きが強くなることで 角膜(くろめ)の表面に点々と軽いキズができることです。
この状態はレンズ利用者で頻繁におきますし痛みも少ないので この段階でコンタクトをはずせば短期間に治癒する事もあります。

角膜上皮びらん

角膜(くろめ)の表面が面状にむけてきて目の痛み、強い充血が出てきます。
またコンタクトをつけたままでの視力も落ちてくもってきます。 この段階でもソフト系レンズの場合は痛みに気づかない人もあるので要注意です。

角膜潰瘍(かいよう)

レンズによる傷が角膜の深くにまで達してしまい痛みも強くなります 薬で十分に治療してもあとに視力障害を残す事が多いという状態です。

アカントアメーバ角膜炎

1980年代中旬に米国ではアメーバ感染症患者が多く発生し、 当時は錠剤を水道水に溶かして作るレンズ洗浄液が主な原因でした。
原因のアカントアメーバそのものは自然界に住んでいるので 現代でもまれにアカントアメーバ角膜炎は発生します。
アメーバ角膜炎では目の痛みは大変強く、白目の充血も高度です。 抗真菌薬を使った長期間の治療が必要となります。

SEAL (上部角膜上皮弓状病変)

角膜(くろめ)の上方部分に曲線状や点状の傷ができる病気です。
ソフト系レンズが多い今では、このSEALも多く出会う合併症です。 レンズのカーブ、レンズにたまる汚れ、などが原因であろうと考えられていますが、同一レンズの使用を続けていると同じ病気を再発しやすいのでレンズ休止と点眼治療のあとは同一銘柄のレンズでもカーブを変えるとか、別銘柄のコンタクトに変更するなどの対処が必要です。
当院でもSEALを起こした方に出会うことは多いですが 軽傷のうちに治療をしてレンズを変更すればあとは ほぼ通常通りのコンタクト使用の生活に復帰できます。

ガマン強さが万病の元!

コンタクトレンズに関係した病気では 「ガマンする人ほど損をする」傾向があります。
少しレンズがずれるけど我慢してコンタクトを使ったり 痛くなったけど我慢して数日間コンタクトを続ける人は 確実に病気を悪化させて、あとで治療も長引きます。
何か少しおかしい、という段階で早く眼科にかかることを強くおすすめします。