白内障は目の中の一部が濁る病気です。目の前の方にある、カメラのレンズに相当する水晶体という部分が老化などの原因で濁ってきたために光の通りが悪くなり、本人がまぶしさや目のかすみを感じてきます。治療は初期のうち進行防止の点眼、ある程度進行したら手術を行います。2000年の現代では白内障手術の大半は日帰りでできるようになっています。
「この視力より下がったら手術です」という区切りはありません。白内障は手遅れにならない限り、いつ手術をしても結構です。白内障の初期には視力はあまり下がりません。白内障はゆっくりと進行しますが、それにしたがって視力はゆっくりと下がってきます。白内障による視力障害のために、あなたの生活や仕事に差し仕えがでてきたら、手術を考えましょう。例えば老眼鏡を使っても新聞がよく読めない、などがひとつの目安になります。ただし、白内障の経過中に、白内障が他の重い病気を引き起こすことがあります。このような時には、手遅れにならないよう医師が白内障の手術を勧めます。この時期を見過ごさないために、白内障になったら信頼できる眼科医を定期的に受診するようおすすめします。
痛みはほとんどありません。当院では通常、点眼麻酔で手術をしています。手術の途中で痛みがあればまた薬を追加しますので問題はありません。
普通の白内障手術は30分以内におわります。手術が難しくなるような何かの異常が目にある場合は時間が長くなることもあります。
たいていの場合、手術が終わったら本人が歩いて病室に帰れます。入院か日帰りかはその患者の状態や施設によって違いますが当日に帰る方の場合は院内で普通1-2時間休んで帰りることが多いようです。
白内障そのものは濁った部分を取り出すので同じ病気は二度起こることはありません。ただし手術のあとにも水晶体の「皮」である「水晶体嚢」が濁ることもありえますので、その場合は切る手術ではなくレーザー光線を当てて水晶体嚢の濁りを取ることもあります。
その必要はありませんし、できません。普通手術で目に入れた眼内レンズはそのまま一生使えます。ただし、術後に他の目の病気にかかった場合,眼内レンズを取り出さなくてはならなくなることもあります。
手術をしたあとの目はピントを合わせるはたらきがなくなるため、メガネを使う場合が多いようです。たとえば両方の目に白内障の手術をしたとして、普通は1メートル程度の距離がよく見える、つまりピントが合うような度数の眼内レンズを入れますが、この場合は遠くがよく見えるようにするにはメガネが必要です。手術後のメガネの度数はその人の生活の仕方や手術していない目の(遠視近視の)度数などなどで人によってさまざまですから詳しくは診察を受けて質問してください。
手術を受けた時期やその術式によります.その目の状態によってはレンズだけ入れる手術ができる場合もあります。診察してご相談ください。
その病気の種類や程度によって違いますが、「白内障を手術することで、この程度の視力回復が期待できるだろう」という説明を聞いて十分納得してから手術をうければいいでしょう。